衣替えとは?その意味と最適な時期を解説!もう迷わない気温の目安つき

2026年03月01日 (更新日:2026年02月16日)

衣替えの時期について迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、衣替えの本来の意味や由来や、「最高気温」を目安にしたタイミングなど解説します。

衣替えとはそもそもどんな意味?

衣替えとは、季節の移り変わりに合わせて、その時期にふさわしい衣服を入れ替える日本の習慣です。四季の変化がはっきりしている日本では、気温に合わせて服装を調整することは、快適に過ごすための大切な暮らしの知恵といえます。

衣替えの由来は平安時代の宮中行事

衣替えのルーツは、平安時代にさかのぼります。 当時、宮中で行われていた「更衣(こうい)」という行事がその始まりです。 これは中国の習慣にならったもので、旧暦の4月1日に夏服へ、10月1日に冬服へと装いを改める儀式でした。 この行事は、衣服だけでなく几帳(きちょう)といった室内のしつらえも季節に合わせて替える、新しい季節の訪れを告げるものでした。

庶民に広まったのは江戸時代から

宮中行事として始まった衣替えは、鎌倉時代になると武家社会にも広まりました。そして、江戸時代に入ると、幕府が武士の制服について衣替えの時期を定めたことで、この習慣が庶民の間にも定着していったのです。 当時の人々は、現代のように多くの服を持っていなかったため、着物に綿を入れたり抜いたりして、一つの着物を季節に合わせて仕立て直していました。

明治時代になり、太陽暦が採用されると、役人や軍人の制服の衣替えが新暦の6月1日と10月1日と定められました。 この時期がやがて学校や企業にも広まり、現在の衣替えの時期として定着しています。

時代衣替えに関する主な出来事
平安時代宮中行事「更衣(こうい)」として始まる。
江戸時代幕府が制度化したことで、庶民にも習慣が広まる。
明治時代以降新暦の6月1日と10月1日が衣替えの日として定着する。

衣替えの時期はいつ?年2回が基本

衣替えは、季節の移り変わりに合わせて衣服を入れ替える日本の習慣です。一般的に、年に2回、夏服と冬服を入れ替えるのが基本とされています。多くの学校や企業で制服の切り替えが行われるのが、6月1日と10月1日です。 この日付は、かつての宮中行事に由来すると言われています。 もちろん、これはあくまで慣習上の目安であり、近年ではその日の気候に合わせて柔軟に対応する方が増えています。

春夏物への衣替えの時期は6月1日

冬服から夏服へと切り替える衣替えは、6月1日が一つの目安です。 梅雨を迎え、だんだんと湿度や気温が上がってくるこの時期に、風通しの良い半袖や薄手の素材の服を準備しておくと快適に過ごせます。ただし、朝晩の冷え込みや冷房対策として、薄手のカーディガンやシャツなども数枚残しておくと安心です。

秋冬物への衣替えの時期は10月1日

夏服から冬服へと切り替える衣替えは、10月1日が目安とされています。 秋が深まり、涼しい日が増えてくる頃です。すぐに厚手のコートが必要になるわけではありませんが、長袖のシャツやニット、ジャケットなどを少しずつ準備し始めると、気温の変化に対応しやすくなります。

北海道や沖縄など地域による時期の違い

日本は南北に長く、地域によって気候が大きく異なります。そのため、衣替えの時期も全国一律ではありません。特に北海道や沖縄では、本州とは時期がずれることが一般的です。

例えば、寒冷地の北海道では秋の訪れが早く、9月頃には冬服の準備を始める家庭も少なくありません。反対に、温暖な沖縄では、本土より1ヶ月ほど遅い11月頃に冬服へ切り替えるのが一般的で、学校によっては夏服で入学式を行うこともあります。 このように、お住まいの地域の気候に合わせて衣替えのタイミングを調整することが大切です。

地域春夏物への衣替えの目安秋冬物への衣替えの目安
一般的な地域(本州など)6月1日頃10月1日頃
北海道6月下旬~7月上旬頃9月上旬~中旬頃
沖縄5月頃(または通年で夏服中心)11月頃

また、近年では環境省が推進するクールビズやウォームビズのように、期間を固定せず、個人の判断で快適な服装を選ぶ動きも広がっています。

衣替えを始める気温の目安を知ろう

暦の上の日付も大切ですが、毎日の服装は実際の気温に合わせて決めるのが一番です。どのくらいの気温になったら衣替えを始めるのが良いかご紹介します。

最高気温20度前後が春服への切り替えサイン

日中の最高気温が15℃から20℃くらいになる日が増えてきたら、春服への衣替えを考え始めるタイミングです。 冬物の厚手コートでは日中少し汗ばむこともあるかもしれません。朝晩はまだ肌寒く感じられるため、長袖のシャツやカットソーに、薄手のカーディガンやジャケットなど、脱ぎ着して調整しやすい羽織ものを合わせるのがおすすめです。 完全に冬物をしまうのではなく、気温差に対応できるよう、少しずつ入れ替えを進めていくのが心地よく過ごすためのポイントです。

最高気温15度前後が秋服への切り替えサイン

最高気温が20℃を下回り、15℃に近づいてくると、だんだんと肌寒さを感じる日が多くなります。 この時期が、夏服から秋服へと切り替える目安の時期です。薄手のニットやパーカー、ジャケットなどを準備し始めましょう。 最高気温が15℃を下回るようになると、ウールのセーターや冬物のコートが必要になってきますので、早めにクローゼットの手前に出しておくと安心です。

最高気温服装の目安
25℃以上半袖のTシャツやシャツが快適です。 エアコンの効いた室内では薄手の羽織ものがあると便利です。
20℃~24℃長袖のシャツやカットソーを一枚で、または半袖に薄手のカーディガンを合わせるのがおすすめです。
15℃~19℃スウェットやパーカー、薄手のニットがちょうど良いです。 朝晩の冷え込みに備えてジャケットなどのアウターがあると安心です。
14℃以下冬物のコートやダウンジャケット、厚手のセーターといった、しっかりとした防寒対策が必要です。

お住まいの地域の気候や、その年の天候によって気温は変わります。また、寒さや暑さの感じ方には個人差がありますので、ここで紹介した気温や服装はひとつの目安として、ご自身の感覚に合わせて調整してください。

衣替えでよくある質問

防虫剤はどこに置くのが効果的?

大切な衣類を虫食いから守る防虫剤ですが、置き方ひとつで効果が変わります。防虫剤の成分は空気より重いため、上から下へ広がる性質があります。 そのため、衣装ケースや引き出しであれば衣類の一番上に、クローゼットであればパイプに吊るすなど、高い位置に設置するのが基本です。 こうすることで、成分が収納スペースの隅々まで行き渡りやすくなります。

また、防虫剤は製品に記載された使用量を守ることが大切です。 少なくても多すぎても十分な効果が得られないことがあります。 種類の違う防虫剤を一緒に使うと、化学反応で衣類を傷める原因になることもあるので避けましょう。

成分の種類特徴注意点
ピレスロイド系無臭タイプが多く、他の防虫剤とも併用できる製品が多い。製品の表示を確認して使用してください。
パラジクロロベンゼン速効性があり、防虫効果が高いが、特有のにおいがある。他の防虫剤との併用はできません。金糸、銀糸、ラメ加工品、合成皮革製品などには使用を避けてください。
ナフタリン効果が長期間持続し、穏やかに効く。独特のにおいがある。他の防虫剤との併用はできません。塩化ビニルやスチロール、アクリル製の衣類や人形には使用を避けてください。
樟脳(しょうのう)クスノキから作られる天然成分。独特の清涼感のある香り。他の防虫剤との併用はできません。

衣替えをしないという選択肢

季節ごとに行う衣替えは手間がかかるため、「衣替えをしない」という暮らし方を選ぶ人もいます。 ウォークインクローゼットのように収納スペースに十分な余裕がある場合や、季節を問わず着られるオールシーズン対応の服を中心に揃えている場合に可能です。

  • 良い点
    衣替えの手間と時間がかからず、急な気温の変化にも対応しやすい。 常にすべての服が見える状態なので、手持ちの服を把握しやすく、似たような服を買ってしまうのを防げます。
  • 気になる点
    収納スペースが限られていると、服がぎゅうぎゅう詰めになり、かえって探しにくくなったり、服が傷んだりする原因になります。 また、長期間着ない服は、気づかないうちに虫食いやカビの被害にあう可能性もあります。

衣替えをしない場合でも、シーズンオフの衣類は一度洗濯やクリーニングをして汚れを落とし、防虫カバーをかけるなどの対策をしておくと安心です。

子供服の衣替えで気をつけること

次のシーズンも着られるかサイズを確認する

子供は成長が早く、ワンシーズンでサイズアウトしてしまうことも少なくありません。 しまう前には一度お子様に試着してもらい、次の季節にも着られそうか確認しましょう。小さくなった服は、お下がりにしたり、フリマアプリで売ったり、寄付したりするなど、早めに仕分けるのがおすすめです。

汚れはしっかり落としてからしまう

食べこぼしや泥んこ遊びなど、子供服は汚れがつきものです。 一見きれいに見えても、汗や皮脂汚れが残っていると、保管中に黄ばみやシミ、虫食いの原因になります。 しまう前には必ず洗濯をして、汚れをきれいに落としてから保管してください。

まとめ

衣替えは、平安時代の宮中行事が由来の季節の準備です。一般的に6月1日と10月1日が目安とされますが、大切なのは気温に合わせて服を選ぶこと。最高気温が20度前後になったら春服へ、15度前後になったら秋服への切り替えを考えてみてください。

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